トイレリフォームをするならタンクレストイレがいいな、と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。スタイリッシュな見た目で人気がある一方、デメリットを感じるケースも中にはあります。トイレリフォームで後悔しないようにタンクレストイレの特徴を押さえておきましょう。
そこで今回は、タンクレストイレのメリット・デメリットをご紹介していきます。
タンクレストイレとは、その名の通り、水を溜めておくタンクがないトイレのことです。反対に、タンクがあるトイレをタンク式トイレといい、洋式トイレのスタンダードなタイプといえます。
タンク式トイレは、タンクの中に水を溜めておき、トイレを洗浄する時はタンクに溜めた水を流します。そのため、一度流したら次に流すまでタンクに水が溜まるのを待つ必要があります。
一方でタンクレストイレは、タンクがないため、水道から直接水を引いて、水圧によって流すという仕組みになっています。そのため、タンク式トイレでできなかった連続して流すこともタンクレストイレでは可能となっています。
タンクレストイレのメリットをご紹介していきます。
先ほどご紹介したようにタンクレストイレは、水道直結なので連続して水を流すことができます。朝の忙しい時間など家族が続けてトイレを使用する時には、タンクに水が溜まるのを待たなくて良いので嬉しいポイントです。
従来のタンク式トイレでは、1回水を流すのに約13リットルの水を使用していました。しかしタンクレストイレでは1回あたり約3〜4リットルで流せるので、節水効果が高いといえます。
タンクレストイレは、便座と便器が一体で凹凸やつなぎ目が少ないため拭き掃除がしやすくお手入れが楽なことがメリットです。また自動洗浄機能がついていたり、汚れがつきにくい素材が使用されていたり、汚れにくさを考えた設計となっています。
タンクがないことでスタイリッシュなデザインであることが特徴で、デザインが良いのでタンクレストイレにする方もいらっしゃいます。またサイズも全体的に小さくなっているため、トイレの空間をできるだけ広く使いたいという場合にもおすすめです。
先ほどご紹介した自動洗浄機能や脱臭・除菌を行ってくれる機能、使用していない時は便座の温度を自動で調節してくれる機能など、機能性が高いことも特徴です。各メーカー様々な最新機能がついていることも、タンクレストイレの魅力といえます。
タンクレストイレは、節水効果があったり最新の機能などを備えていたり、様々な魅力がありますが、デメリットもあります。リフォームをする時には、メリットだけでなくデメリットも踏まえて検討するようにしましょう。
タンクレストイレは、電気を使用して水を流したり遮断したりしているため停電してしまうと水が流せなくなってしまいます。とはいえ、停電時でも対策として乾電池を使用したり手動レバーを引いたりすれば水は流せますが、どうしても多少の手間は発生してしまいます。
タンクレストイレは、便座と便器が一体になっています。そのため、便座が故障したから便座だけを交換したいと思ってもできないので、本体を新しくする必要があります。便座や便器だけを交換できるタンク式トイレよりも、故障した場合は費用がかかってしまう可能性があります。
タンクレストイレには手洗いはついていません。そのため、トイレ内に手洗いがほしい場合には別で設置する必要があります。また手洗いを別途設置することによってトイレの空間が手狭になる可能性もあるでしょう。
タンクレストイレでは水道から直接水を引くため、一定以上の水圧が必要となります。そのため水圧が低くなるマンションの高層階などでは設置できないケースもあります。とはいえ、中には水圧が低くても使えるものなどもあるので、業者に相談のうえ検討することがおすすめです。
タンク付きトイレと比べた時にタンクレストイレのほうが価格が高いといえます。また便座が故障した時などは本体を交換する必要がある点でも、費用がかかるといえます。ただ、タンクレストイレは節水・節電効果を期待できるため、ランニングコストという意味では抑えられることが考えられます。
タンクレストイレは、デザイン性だけでなく機能性も高く、節水効果も期待できます。また各メーカーによって機能は異なりますが、様々な最新機能が備わっていることも魅力です。とはいえ、ご紹介した通りデメリットもあるため使い勝手や価格など総合的に検討することがおすすめです。
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